4月より新年度が始まりました。
毎年の学校検診の時期ですね。今回は、学校検診について眼科的な重要性を説明したいと思います。
学校検診は19世紀後半から20世紀初頭にかけて、健康上の問題を早期に発見し、治療するために導入されました。その初期の目的は、学校に通う子供たちの健康をサポートし、感染症の早期発見や予防を図ることでした。
時代と共に学校検診は進化し、健康教育や予防医学の一環として行われるようになり、重要な役割を果たすようになりました。
学校検診の時期は地域や国によって異なる場合がありますが、通常は新学期が始まる前や学期の間に行われることが多いです。具体的な時期については、それぞれの学校や地域の教育機関にお問い合わせいただくことをお勧めします。また、学校検診のスケジュールについては、保護者や生徒に通知されることが一般的です。
学校検診では、視力検査が行われます。
視力検査を行い、子供たちの視力に関連する問題を早期に発見します。視力検査を通じて、近視や遠視などの問題が見つかれば、それに対処するための適切な措置をおこなうことができます。早期に視力障害を発見することによって、学業や日常生活における子供たちの目の健康を守ることができます。
学校検診で見つかる病気で多いのは、近視と遠視です。
・遠視とは、遠くの物が見えやすいが近くのものが見にくい状態です。しかし、遠視の程度が強すぎると遠くの物も近くの物も見えなくなり、その状態が幼少期から放置されると、視力の発達が障害され遠視性弱視という状態になります。遠視性弱視の場合、眼鏡やコンタクトレンズを使用したり、弱視眼ではない健眼を遮蔽することにより視力を回復するトレーニングが必要になります。遠視性弱視の場合、早期に発見し、治療することが重要です。
・近視は遠くの物が見えにくくなる状態です。遺伝的な要因や長時間の近方作業(スマートフォンやコンピューターの使用など)が原因となることがあります。小児の近視が未診断のまま放置されると、学業や日常生活に支障をきたすことがあります。近年、小児の近視治療が行われるようになり、オルソケラトロジー、多焦点コンタクトレンズ、近視抑制点眼(マイオピン)などを用いて、近視進行を抑制できるようになりました。そのため、早期に治療を行うことが大切です。
・その他の病気として斜視(眼球の方向が正しく揃っていない状態)などの眼球運動眼位の異常や、結膜炎、睫毛内反症なども学校検診で見つかることがあります。
このように、毎年行われる学校検診は子供たちの目の健康を守るための大切な検診となっております。
お子様が、検診結果の用紙を持って帰ってきたら、眼に異常がないかを確認していただき、すこしでも気になることがあればすぐに眼科に受診するようにしてください。
サークル帝塚山眼科では、学校検診も受け付けておりますので、お気軽に受診してください。
当院では定期的に医療コラムを更新しております。
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当院は住之江区・住吉区・西成区・阿倍野区に隣接し、また南港通りに面した立地であり、近隣には駐輪場やコインパーキングも豊富にありますので、様々なアクセスが可能です。
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ごあいさつ
大阪府大阪市住之江区に今回、縁あって眼科クリニックを開業させていただくことになりました院長の山口雄大と申します。私自身はこれまで一般的な眼科の病気はもちろんのこと、大学病院で重症な病状の患者様とも向き合ってきました。当院のスタッフ一同、患者様に寄り添い、親切かつ丁寧な診療を心がけてまいります。住之江区・住吉区・西成区・阿倍野区に隣接し、また南港通りに面した立地です。ご不明な点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。今後とも、当院をよろしくお願いいたします。