今回は、白内障手術における多焦点眼内レンズについて説明します。白内障手術の際に、最近注目されているのが多焦点眼内レンズです。 従来の単焦点眼内レンズと比較して、多焦点眼内レンズはどのようなメリットがあり、なぜお勧めなのか、詳しくご説明いたします。

白内障とは、眼球内の水晶体が濁ることによって視力が低下する病気です。初期の段階では、眼鏡の度数を調整することで視力の改善が見込めますが、進行すると手術が必要になります。手術は、濁った水晶体を取り除き、人工レンズである眼内レンズを挿入する手術です。 従来は、単焦点眼内レンズが主流でしたが、最近では、より快適な視生活を実現できる多焦点眼内レンズが注目を集めています。

単焦点眼内レンズは、特定の距離（通常は遠方）にピントを合わせるように設計されています。そのため、手術後も近距離や中間距離を見るためには、眼鏡やコンタクトレンズが必要となります。一方、多焦点眼内レンズは、近距離、中間距離、遠距離の全てにピントを合わせることができるように設計されています。

では、多焦点眼内レンズを使用することによるメリットを具体的に見ていきましょう。

1. 眼鏡に頼らない自由な視生活: これが最大のメリットです。近距離から遠距離まで、長距離を裸眼でクリアに見ることができます。 読書、パソコン作業、運転など、日常生活のあらゆる場面で眼鏡を取り外す煩わしさがありません。

2. 手術後の負担軽減:単焦点眼内レンズの場合、手術後も近距離用の眼鏡やコンタクトレンズが必要ですが、多焦点眼内レンズにはその必要がありません。

3. 高い生活の質（QOL）の向上:眼鏡の煩わしさから解放されることで、日常生活の快適さが大きく向上します

4. 手術後の視力回復のスピード:個人の状況によりますが、どちらのレンズを選択しても視力回復スピードは同程度です。を

一方で、多焦点眼内レンズにもデメリットもあります。

• ハロー・グレア現象： 夜間の強い光源を見たときに光が散乱する現象
• 費用:単焦点眼内レンズと比較して、多焦点眼内レンズは費用が高い

サークル帝塚山眼科では、術前検査にてそれぞれのレンズの特性を詳しく説明させていただき、患者様の目の状態、生活スタイル、費用などを考慮し、じっくり相談して、最適な治療法を選択させていただきます。

皆様の生活の質の向上に貢献できるよう、頑張ってまいります。

 

当院は住之江区・住吉区・西成区・阿倍野区に隣接し、また南港通りに面した立地であり、近隣には駐輪場やコインパーキングも豊富にありますので、様々なアクセスが可能です。

同建物内には耳鼻科・内科・歯科・薬局もあり、スーパーも併設しておりますので、ぜひご活用ください。

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