今回はOCTの説明です。

眼を精査したい時に追加で検査させて頂く検査の1つです。

耳なじみがないと思いますが、CT検査と聞くと馴染みがあるのではないでしょうか。

こちらは眼(Optical)のCT(coherence tomography)検査です。

元々眼底は観察できる角度が限られており、正面からしか観察できず、奥行きのある凹凸など非常に診断の難しい部分でした。

更に、高齢になると瞳孔の反応が鈍くなり瞳孔を開く目薬が効きにくくなったり、眼底検査が困難になるケースがあります。

それにより、正確な判断が難しくなってしまいます。

その際に利用されるのがOCT検査で、光の干渉性を利用して網膜組織の断面図を撮影する事ができます。

瞳孔にも干渉され辛いので、薬剤を使用することも少なく、眼底検査の困難な方やご高齢の方でも網膜の状態を観察することが可能になります。

もちろん高齢の方でなくても使用することができ、OCTにより今までの眼底検査では発見できなかった初期の緑内障を発見することが可能になりました。

OCT検査は眼圧に関係しない緑内障が多くなっている点でも注目されている方法です。

眼圧が高い方は緑内障の可能性を疑いますが、中には眼圧が高くなくても緑内障が起こるケースがあり（「正常眼圧緑内障」といいます）

そのため、眼圧や眼底検査だけでなくOCTによって検査を行うことが非常に重要です。

 

OCTは緑内障以外にも以下のような病気の早期発見が可能になりました。

• 加齢黄斑変性症
• 網膜中心静脈閉塞症
• 網膜静脈分岐閉塞症
• 中心性漿液性網脈絡膜症
• 糖尿病網膜症
• 黄斑前膜
• 黄斑円孔
• 新生血管黄斑症

上記のような病気が早期で診断できるようになり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の方にも非常に有用な検査と言えます。

当院では皆様の負担を出来る限り少なくする為に、検査時間の出来る限り少ない且つ高画質で撮影可能なNIDEK社のRS-3000Advanceを導入し、少しでも早い発見・治療を心がけています。

風邪などのように症状が出てから受診ではなく、早期発見が非常に重要ですので、20代や30代からの定期的な健康診断を強くお勧めします。

 

 

 

当院は住之江区・住吉区・西成区・阿倍野区に隣接し、また南港通りに面した立地であり、近隣には駐輪場やコインパーキングも豊富にありますので、様々なアクセスが可能です。

同建物内には耳鼻科・内科・歯科・薬局もあり、スーパーも併設しておりますので、ぜひご活用ください。

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